かあいがもん「お父さんの日記」

早いもので長男は29歳、次男は21歳になりました。

フライドポテト

ようやく今月は仕事がひと段落して休みになった。

最近は長男もアルバイトや、オーディションなどで忙しいみたいで、次男としては、誰も遊んでくれないから夜はとても暇だったらしく、来月の頭まで休みという事を次男に話すと、襟巻きのようにわたくしの首に巻き付いたり、変な踊りを踊り出したり、嬉しそうだった。

ツンデレで大人びた次男には珍しいリアクションだったので、そんな喜ぶ姿をみていると、あぁ、やはりまだ小学生なんだなぁ、と安心と同時にほんのりとした嬉しさが込み上げる。

早速、次男を死ぬほど甘やかしてやろうと思い、何処か行きたい所はあるかね、と尋ねると「フライドポテトがたくさん食べたいぃ」との事だった。

一緒に何処かに行きたいのではなく、ただフライドポテトが食べたいとはビックリだけど、次男の最近の幸せの順番は、食べる事、寝る事、最後に遊ぶ事、なので何と無く納得。

ファストフード店に行きたいのかね?、それともフライドポテトが食べれれば良いのかね?もし、フライドポテトがたくさん食べたいなら父さんが死ぬほど作ってあげるけど、と聞くと

「フライドポテトがたくさん食べたいから、作ってぇぇ」

と、いうわけでジャガイモと油をスーパーで買って作る事に。

インターネットでフライドポテトの作り方などを調べると至ってシンプルで、ジャガイモをお好みのフライドポテトの形に切って水にさらし、片栗粉や薄力粉を薄くまぶして160〜180度ぐらいで揚げるという事だった。

とりあえず、ジャガイモ十個ぐらいを皮をむいて切ってしばらく水にさらし、キッチンペーパーでよく水気を切って、ビニール袋に片栗粉と薄力粉を大さじ一杯づつ入れて、一回揚げる分量だけのジャガイモを入れてシャカシャカして、余分な粉を落としてジャガイモ同士がくっつかないように揚げた。

揚げあがったポテトに次男にお好みの塩をまぶしてもらい食べてもらうと、

「ぅんめぇぇェ〜、何これ、ぅんめぇぇえ、店で出したら売れるよ、これ、生きててよかったぁ」

と。

わたくしも食べてみると、外はカラリと、なんともマァこれは美味しいもので、ファストフード店には悪いけど、家で食べた方がいいんじゃないかと思ってしまいましたわ。

失礼、自画自賛です。

まぁ、揚げ物は後処理が大変だし手間とコストはファストフード店に行くよりかなりかかりますけど。

で、これでもか、ってぐらいポテトを揚げてもパクパク食べてしまい買って来たジャガイモが無くなって終了。

Lサイズのポテト五つ分以上余裕であったと思うけど、次男は物足りなそうに

「まだ食べれるのにぃ」

と言うので、

「あまり好きだからと言って食べ過ぎると嫌いになるからほどほどにしましょ、また作ってあげるし」

となんとか説得。

死ぬほどフライドポテトを食べさせてやるって意外と難しいのねぇ。

流石に腹がふくれてか、次男は夕飯は食べずにそのまま寝てしまいました。

そういえば昔、次男が小さい頃お腹がポッコリしてたので

このお腹には何が入っているのかな?と聞くと

「幸せ」

と返って来た事を思い出した。