かあいがもん「お父さんの日記」

早いもので長男は29歳、次男は21歳になりました。

将棋

「王手ぇぇェ!」

ゔゔぅぅ、なんて事だろう、まさか小学六年生の息子に将棋でここまで簡単に追い詰められるとは。

将棋盤の向こう側ではテーブルの上で体育座りした次男がわたくしから取った駒を手でカチカチと弄びながら勝ち誇った顔をしていた。

今日、次男が急に「パパ、将棋やろう」と言うので、何故ゆえに将棋かと聞くと、どうやら小学校のクラブで囲碁将棋クラブに入っていたらしく、そのクラブの中で彼は強い方で、今ならわたくしに勝てるのではないかと思ったらしい。

わたくしも、次男が携帯ゲームばかりしているよりナンボかマシだと思ったのと、少しばかり大人の強さを思い知らせてやろうと「ふん、貴様なんか飛車角落ちでも超絶余裕で勝てるわ」と余裕をかましてやった結果、こんな事になってしまった。

ゔゔぅぅ、ヤバイ、ヤバイぞ、いくら足掻いても次男が持ってる手持ちの駒を考えたらあと三手以内で負けてしまう、超絶余裕で勝てるはずが何故こんな事になったのかは置いておいて、負けたら、ゲームや遊び事だけは勝てないと一目置かれている父親としての威厳が無くなってしまう、まぁそれはいいとしても、このまま負けたら余裕をかましていた分、超絶格好が悪過ぎる。今更「まぁ、パパは今回は本気を出して無かったんだよ、もう一回お願いっ」って言っても、なんだかとっても悔しいし、どうするか、いっその事、将棋盤をひっくり返して「世の中にはこういった不条理な事あるんだなぁ、ガハハ」とか言ってみるか、いや、そんな事をしたら父親としてどころか人としても接してもらえなくなるかも知れない、ここはやはり大人になって負けを認めるべきか、

というわけで、色々考えた結果

「参りました」

と今日は素直に負けを認める事にしました。

やはり大人ですから。

大人ですもんね。

大人なんですから。

ゔゔぅぅ。

明日は飛車角ありでやらせて貰います。