かあいがもん「お父さんの日記」

男の子二人の父親が日々の悶々を綴ってます。

俳優というお仕事

ここ数日帰って来ていない長男から「次の作品のオーディション受かったよ」と家族のグループLINEにメッセージが来た。

三年ぐらい前から役者をやりたいと言った長男は、少しづつ駒を進めているようだ。

親バカなわたくしとしては素敵な作品だっので小躍りそうなくらい素直に嬉しかったのだが、役者の先輩としてはまだ認める訳には行かないフリをして 「父さん、はしゃぎたいけどはしゃがないよ」

とグループLINEのメッセージを返した。

するとママから

「じゃぁ、母さんははしゃいどく」

とメッセージが来た。

素敵なママだなぁ、やっぱり間違いなく毎回離れる原因はこっちにあるんだろうなぁと思いつつ 「役者として共演できる日をまってるぞ」

と、役者の先輩っぽい返事を長男に返した。

しかし、長男はまた本当に大変な職業を選んだよなぁと思う。

役者でずっと生活するって言うだけでも宝クジに当たる確率ぐらい一握りだろうし、テレビやスクリーンに映る世界だけからは見えない葛藤や苦労があったりするんだが、長男はわたくしを見てきてるから知らないでもなかろうにと。

いや、知らないのかな、むしろ知らないんだろうなぁ、父さんの苦労話しを。もう、血のにじむような血の滲むような役者での苦労話しを。

昔やらせて頂いたドラマで、ウンコを漏らすシーンがあって、そのドラマがこれまた名作で話題のドラマだったのもあって街を歩いて気付かれるとわたくしの事を見て、役名ではなく「あ、ウンチ漏らした人だ」って言われたりするのが暫く続いた。それを聞いたドラマ観ていない人からはリアルに胃腸が弱い人だと心配され続けたり、まぁ、会った事ない人から、好きだの嫌いだの劣化だの言われる職業ですからこんな事は大した事ではございませんがね。そんな事は苦労じゃぁありません、むしろ光栄な事です。それだけ多くの人々にインパクを残したのですから。そんな事より、苦労したのは、今まで一度も(多分)ウンコを漏らした事がないのにどのようにしたらリアルに漏らして見えるかだったんです。流石に撮影現場で下剤のんでウンコ待ちでリアルに漏らす訳にはいきませんからね。仮に見事に演じきって終わってスタッフから臭いを我慢した笑顔で拍手されても辛いし、間違いなく黒歴史になるでしょう。なので、我慢していた所からの漏らした後の足の動き、顔の表情、これらを演技でリアルに演じるためにはどうすればいいか必死に考える訳です。想像してみて下さい、もしウンコをもらす役がきたらどうしますか?しかもそれが綿密に描かれておりストーリーの中で大切なシーンだったら。まぁ、そうそうそういう役はありませんけどね。断るって選択肢もあるかもしれませんけど、演じるなら役者としてはどうすべきか。そうです、出来る事はやってみるです。 あれ? この話細かくしたらマズイよな、、、、食事中の人もいるかもしれないし、、、うん、すいません綺麗な苦労話にならなそうなんで、やっぱり無しで。 この話は血のにじむ苦労はしなかったけど、ウンコがにじんだ、って事で終わりにしましょ。 いちおう昔はアイドルだったんで。

当時、もうガモン(我慢)出来ないってキャッチフレーズでCDデビューさせて頂いたりしてましたからね、あれの由来ウンコだったりしたと思われたりするのもなんですしねぇ。

ホント危うく別のカテゴリーの俳優になる所だった。

他に苦労はあるかなぁ、、、あぁ、若い時だったか殴られるシーンで、テストまでは空振りだったのに、先輩の役者さんが本番でいきなりスイッチが入って本当にぶん殴られた事もあったなぁ。あまりに見事にヒットして吹っ飛んで、セリフも飛んだもんなぁ、ありゃ怖かった。もしかしたら、わたくしの事が嫌いだったのかもなぁ。その後お話して無いし、会う事あったらちゃんと聞いてみよ。でも、昔は時代劇の刀が本物の時があったって言うし、それを考えるとそれぐらいは大した事ないけど。 あー、昔、主役の息子の役のオーディションに行ったら「似てないから帰っていいよ」って、オーディション会場に着いたと同時に帰らされた事もあったなぁ。2時間かけて行ったから、おいおい、プロフィール写真みて呼んでくれてるんだろ?って、悔しくて泣いたなぁ、いや泣いてはいないかな。

あれ。 あれれ。

こうして話すとあんまり大した苦労はしてないな、、、。

そりゃ、こんだけ楽しそうに生きてたら息子も父親と同じ仕事したいと思うかもねぇ。

自分が楽しそうに生きてなけりゃ人を楽しませる事なんで出来ない仕事だろうし。